<記録NO,93>

「出会い」


夢の続きである。






小人のバジリコが生まれた村。
さほど大きくはなく、ぐるっと回ってもそれほど時間もかからないのだ。








人の通行もあまり無い。
各お店の店員の方が多いくらいか。

時間の関係もあるのかもしれませんね。




そんな静かな村がバジリコの生まれ故郷。
ここから始まる物語。
























まだまだひよっこのバジリコは
今日も強くなるための修行。

まだ目標は何も無いけど
いつかは一人前。

そんな事をいつも思っていた。



ほんの少しづつだけど、確実に進んでいるのだ。


最近は修行の相手も変わっていた。



それこそ体は小人のバジリコより一回り小さい。
でもちょっと前までは相手にもして貰えないほど強かった。

無理矢理挑めば確実に倒れていただろう。
「体が小さくても強い」

そんな敵に憧れさえ抱いていたのかもしれない。
いつかはそんな存在になる事は出来るだろうか。



そしていつかは華麗に踊り狂う、













小人ダンサーズ。
そこが本心か。




これもまた、バジリコの夢なのかもしれない。

そんなちっぽけなバジリコに、新しい出会い。




いつもの様に戦利品を買い取って貰っていると
後ろから素敵な女性に話しかけられた。

バジリコより強くて、そして何より

小人じゃ無い。
異種族です。

もう見上げる背の高さです、はい。
女性ながら、頼れる存在。

いつか一緒に大冒険出来るのかもしれないよね。


青いマントに見とれていると、
何とバジリコにプレゼントしてくれました。


即、マントをつけるバジリコ。

「あはは、似合ってるよ」

あははって笑う第一声って何でかと思うと
すぐ納得出来た。












肩、でかすぎ。
ふんどし風。


まぁ、生まれつき
逆三角形な体

なのでしかたないと諦めたのだ。




















そしてちょっと紹介。
バジリコの生まれた村の住人なんですが、




いつも修行中に手に入れたいわゆる「ゴミ」系の
モンスターの足やらあまり価値の無い宝石など

イヤな顔ひとつせずに全て買い取ってくれるのだ。
おかげでお金も少しだけど貯まってきました。

いつかはたくましくなって
おじさんの様な格好いい装備に身を包みたい、
またそうすることがせめてもの恩返し。













修行時代の記念におじさんと並んで。



いつか・・