記録No,10




ここはどこだろう。

真っ暗闇に浮いてる感じだ。


























!!



何ここ宇宙?!

ふわっふわ移動しちゃってますけども。























体がぼやっと光ってるし。



ア・バオアクーが見える。

やっぱり宇宙だ。

死んだんだ僕。

兄さんに会えないまま、死んでしまったのか。























「…っと」

「…もしもし!」

「起きてっ!」


「…?」



















誰だ!

気持ちよく寝ている感じで死んでるのに。



「良かった、生きてたんだね」

目を覚ますとそこには

バツいち子持ちのお姉さんが

易しく微笑んでいた。

プライバシー保護の為

目線を入れてます

が、綺麗に違いない少女A


























まさか森の中で気を失っていたとは、

新米冒険者のくせに、無理をしすぎたか。

とにかく、まだ僕は生きているみたいだ。

彼女が通りかからなかったら、どうなっていた事か。



「じゃ、気をつけてね〜」



明るく手を振りながら、

彼女は去っていった。

子供が生意気だけども。





























ぼーっと放心ばじりこ。

礼を言わなくちゃいけない!

命の恩人なのに、まだ頭がぼーっとしている。

早く言わなくちゃ!

「あ、あの…」



好きです

ナンダソレ。


軽く無視されましたね。

きっとまた会えるハズだ!



























町に帰ってきたバジリコ。

ちょい放心。

「また会えるかな…」



あー、暇

ぼんやりです。

疲れてるんでしょうか、バジリコ。


























ここはグリダニア

の、幻術士ギルド。



バジリコが通う学校ですね。

なにやら偉い幻術士さんがいらっしゃいます。

壁の各穴には、何かがいらっしゃる。




























何してんでしょうね。



あぐらかいたまま空中浮遊

の修行なんですか?ぴくりとも動きませんけども。




























グリダニアは深い森の街。

その木々には、こんな小窓が設けられている。



ここに、

小さいおじさん住んでます。

そっとしておいてくださいね。

大きい音とか、驚かせてしまいますんで。



























そしてこれ、

グリダニアが誇る最先端の発明。



雨水貯水タンク

どうです、素晴らしい造形でしょう。



























さて…。



アホばっか言ってないで

外に出て、修行とかしよう。

あれが運命だったなら、きっとまた会えるハズさ。

恋煩いでしょうか、ワタクシ。

























少し歩くと、チョコボを育てる牧場がある。



名前は、チョコ牧場。


バジリコ

ノイローゼですか

頭おかしいみたいです、すいません。

























よーし!!元気出して行こうぜバジリコ!

無理やり意気込んだタイミングで、

丁度良く祭りが始まった。

イヤッホー!!



祭りじゃ祭りじゃー!!

後ろの方でこっそり攻撃。

うん、ボク安全。


とっ!

人ごみの中に運命の匂い。

まさかっ!まさかあなたはあの時の?!
























今度こそ、ビシッと告白を。

「あ、あのすいませんっ!!」



って、

クワガタじゃねえか

もう良いんだクワガタは。

がっくし。

























肩を落とし、川沿いを歩いていると

「おーい!そこの君!」

ふいに声をかけられる。

川向うから。

三途の川のおばあちゃんじゃないよな…




誰だあれわ。

ていうか何だあれわ。

人間?…
























ぴょんぴょん跳ねながら

川を渡ってこちらに来た。

うわっ、何これ何動物?!



でかいオケラ?

何これ。























と、思ったら



オケラに乗った少年でした。

小さくてわかりませんでした。

名前はAlumix。

縁側仲間になりました。

バジリコはアルミンって呼んでます。

いえーい


























アルミンに連れられて、

こんなとこ。



モーグリの気球が浮かぶ

森の中の村。

グリダニアにもあったでっかいクリスタルが

ここにもありました。

たくさんの人で賑わってます。

あの人に会えるかな!























そうそう、クリスタルを見つけたら

必ずやらなくてはいけない事があるんですね。



このクリスタル、バジリコの

フォースで動いてるんで

このように補給するわけです。すごいでしょバジリコ。

ジェダイの騎士なんですよ。あははーん


























バジリコの虚言は置いといて、

ぐるっと見渡すと

やけに女性が多い事に気づく。



ここに住みたい。

とても住みたい。

どうしても住みたい。

そういや、バジリコの旅の目的ってなんでしたっけ。

誰かを探すために旅に出たような…

愛人でしたっけ。

記憶喪失ぎみです、すいません兄さん。


はっ!


そうだ、行方不明の兄さんを探す旅だった。

バカバカバカ!バジリコの天才!






















「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉー…。」



突如、雄たけびを上げながら

隣に見えた大木を駆け上がる。

どうした!?

遂に幻覚が見え始めたのか、幻術士バジリコ!
























ダダダダダダダダダダダ

「とうっ!」




一番上から飛び降りた。

意味わかんない

何この子。























どさっ



人間は、高度から落ちると死にます。

知ってますケド

しょうがないんです、この子は。

























体中痛いけど、

バジリコ生きてます。

でも、ぼんやりしてきました。

気を…失いそう…



?!

足音が聞こえてきた。

聞き覚えのあるこの足音は、まさか運命の。。

また、優しく僕を起こしてくれるに違いない。

そうか、この突然発作のように起こった行動の意味は

再びあの人に出会う為のほんの些細な出来事。




足音を聞いて、本当は意識がはっきりしてきたけど

また優しく起こされたい。

目を閉じたまま、近づいてくる足音を待っていた。

























止まる足音、

少し目を開けてみた。




誰だキサマ

そっと死んだフリをした。



 記録No,10終わり


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