記録NO,6




僕がまだ子供の頃、街の冒険者ギルドはいつも賑わっていた。

各地から集まってくる冒険者達は、子供達の憧れだった。


いつか僕も冒険者になって、世界中を見てまわろう。




























そして月日は流れ、あの

「第七霊災」



逃げまどい隠れる事しか出来なかった

あの「第七霊災」

世界の終りを告げる轟音が響き渡った。

あの戦争には、兄が参戦していた。


























絶望的な戦争から5年が経った今

生き残った人々は活気を取り戻しつつある。

世界は、終わってはいなかった。
























兄さん、元気ですか。

今、どこで何をしているんですか。



派手な兜だけを装備して、

冒険者になると

元気よく飛び出していったあの日を、

今でも昨日の事のように思い出します。





























あの、「第七霊災」から

全く足取りが掴めなくなったけど、

兄さんは、きっとどこかで生きているって信じてます。

僕も、今ではすっかり大人になりました。


























そして今日、僕は旅立ちました。



とても緊張するけど、

兄さんが見た世界を、僕も見てまわろうと思います。
































この、広大な世界のどこかで

また兄さんに会える事を願っています。



あれ以来、

世界は少し変わったみたいですね。




























魔物の数も、強さも

戦争前からは比べ物にならないほど多く、強く。



一人ではとても手に負えない

凶悪な魔物の噂もよく聞きます。


僕の名前は Baji Liko

そう、兄さんの名前で旅に出る事にしたんだ。


この名前で活躍すれば、いつか兄さんを知る人と

出会えるかもしれない。

だから僕、頑張るよ。兄さんに負けないくらいの

冒険者になってみせます。























昨日見た夢。

あれは何だったんだろう。



真っ暗な空間。

何も無い空間。

寒くもなく、暑くもなく。


でも何故か全然怖くない。





















あれはっ!



もしかして兄さん?!

旅立ちの前に、会いに来てくれたの?!




























いや、




絶対違う

兄さんこんな不気味じゃないし

こんな影のあるヒーロー的なカッコよさ皆無だし

ってゆかこれって超 敵っぽいじゃん。

これ兄さんって超ありえないっすよ〜!

変な仮面かぶって超ウケルーー

てかこれってシャア専用的な?!



あ、
























……。


すいません、ちょい取り乱して

キャラ設定壊れかけました。すいません。
























そしてたどり着いた最初の国。



人々はとても元気だ。

あれから5年しか経ってないなんて

とても思えない。

























早速、冒険者登録の手続きを済ませ。



これで一応、僕も冒険者の仲間入り。


遂に、兄さんと同じ世界に来れたんだ。


Baji Liko としてこれから何があっても生き抜いて

兄さんに会いに行くからね。























暖かい国だ。



初対面の僕にも、隔てなく笑顔で答えてくれる。

人間は、思った以上に強く寛大だ。

うん、頑張れる。待っててね。
























そして兄さん、早速だけど僕…





恋に落ちたみたいだ

オチでーす





 記録NO,6終わり


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