<記録NO,39>



きっかけは何となく。

バジリコはいつもそうだ。
気まぐれでやたらふらふらしちゃう半端者。

仲間にはいっつも迷惑や心配かけますなぁ。

何があるわけでもなく、ホント ただただ何となく。
何か聞かれれば「何となくね」って答えるのがバジリコらしい。





ああ、気分がむくままに遠くに来ちゃった。



そうそう、この大木はウィンダスの名物すね。

というわけでバジリコ、ウィンダスにやってきた。

ええと、

何となくである。

である。




実はここまで来たのにはぼんやり理由があった。

最近実装されて多分流行っているであろう大魔法

テレポ

ってのがあるのはみなさんご存知ね。

そういう魔法とかはお店で買うのではなくって
クエストで貰う特別なアイテムだったりするわけだ。

ここ、ウィンダスに来たのはまさにそのクエストを受けようと
そんな企みがバジリコにはあった。


が、結果

普段からあんまりクエストなんてしてないバジリコには
そのテレポのクエスト自体、

受けられなかった。

何でか?


高級なクエストってやつは、誰にでも受けれるものでは無くって
ある程度簡単なクエストなんかをこなしてないとだめなんだすわ。

この時点でバジリコは40個くらいのクエストを終わらせていたわけですが、
その全てのクエストはサンドリアでのお仕事だ。

どうやらウィンダスの高級クエストを受けるためには
同じ国、つまりこの場合ウィンダスのクエストをある程度終わらせてないと

テレポのような高級クエストは受けることすら出来ないと。
そんな仕組みは

この時

初めて聞いたのだった

ああ、長い長いチョコボの旅だったのに(汗























どーしよっかな・・




釣りでもしながらぼんやり考えた。

ここウィンダスには釣りギルドがある。
ギルドっていってもPCのギルドでなくゲーム内の施設の事ですよ。

サンドリアにはそんな施設は無いんで何か新鮮だ。

なんつってもミミズやゴカイが沢山売ってるのがまず嬉しい。
そういう餌って船で買うくらいしか思い浮かばなかったですけれども

普通に分かりやすく売ってるのはいいっすね。























桟橋の端っこに移動してみると



餌をまいてるミスラが一人。

はは、釣りギルドの社員なんすかね。

ひたすら餌まいてましたわ。

何か何となくぼんやりと決めた。







暫くここにすもっかなぁ・・




いやいや、

特に意味は無いすけど

眺めはいい。





















ここまで来ちゃったし、最近不調でレベルも上がらないし
相変わらず貧乏だしアレなんで暫くウィンダスを体験しよう。

ホントはこの後帰ろうとして着いたチョコボ屋で
意外に高い初乗り料金に

所持金が負けた

っていう悲しい出来事があったのはアレだ。












とりあえず、簡単なクエストとかして過ごそうかな。



白魔道士といえどレベルは34。

初級クエストのお使いなんてよゆーで出来ちゃうよ!
お金のある人は、クエストアイテムとか

競売所やバザーで揃えて
終わらせてしまうという

成金スタイルで

速攻終わらせちゃってるのだ。


クエストのストーリーもくそもないような気がしますけども
バジリコだって金さえあれば、

確実に

そうします、はい。

本気でお金ないのよね(汗















ウィンダスの町をうろついてると
いつの間にか子供がついてきた。



全然知らない名前でしたけども、
中身は良く知ってるお友達でした。

遠くの土地に来て知り合いに会うと何か嬉しいすね。

姿かたちは

まるで違いますけど

まあよいよい。



















クエストの一つなんですが、
バジリコ




近所の子供達の集団、スターオニオンズ

入っちゃいました
わは


バジリコ大人なんでかなり浮いてますけども、
とにかくこの一味の構成員なのだ。

子供に混じって

わーって遊んだわ。






この家は通称「お化け屋敷」とか呼ばれて
近所の人には怖がられちゃってる家なのだ。

勿論無人のこの家を、
盗んだ物の隠し場所に使っている泥棒がいるという

あやふやな

情報が流れたっ!

さあ、スターオニオンズの出番なのだっ!

とばかりにこの家にやってきた。
そして屋上で待ち伏せだ。

夜になればきっと現れるに違いないのだ。

って子供に混じった大人のバジリコ。



そして暫くすると

本当に現れた

泥棒ネコ

今日の僕らの武器は

オニオン爆弾

たまねぎ爆弾て、どういう仕組みで爆発するのかは
何かわからないすけどとにかく爆弾なの。

オニオン爆弾なんて何かさすが

ウィンダスだ

ってよく分からないけど感動だ。










そしてそのふざけた武器の犠牲者、




べちゃっと倒れております、

泥棒ネコ


これでもここらじゃ名の知れ渡った大泥棒なのであーる。

今回は子供達の勝ちなんでしょうか。

しかーし、何となくこの泥棒ネコちゃんってば本気で悪い子じゃない気がしますなぁ。
悪い噂は絶えないようですけども、何となく。

この

アホな倒れっぷり

悪役じゃない気がしてならないわ。


泥棒は悪いことですけども、
きっと何か理由があるんだと思っちまったぜい。


それより、この泥棒よりも

ジュノの大公の方が

100万倍怪しい

と思うのはバジリコだけでしょーか。




記録NO.39おわり