<記録No.3>



「・・・・・・・・・・。」

死んだ。

Bajiliko死んだ。

死体なのに、更に死んだ。

どんだけツライ人生だろう。




























村を出てすぐ、草むらに怪しい気配を感じ

ジッと見つめてた。



「もしもーーし・・・。」

ドキドキ・・・。


























ピカッ



「きゃあああーーーー」

何かいる!やっぱりいる!


























次の瞬間、世界は白黒に。
注:嘘です



何だあの目は。

見てはいけないものを見ちゃったのか、バジリコ。

あれ見つけると、死ぬから気をつけてね。
注:大嘘ですよ

























さて、

死ぬとこんな景色になるのね。

初めて死んだワケですが。



自分の死体へは、ミニマップを見ながら

簡単にたどり着けるのね。

近づくと、生き返りますか?みたいな選択肢が出て、

ポチッっと押すと生き返る。

そんな簡単な仕組みなのです。

死体も、何度でも生き返る。





















パッと、色がつき

死体が現世に舞い戻る。



生き返った後の死体は

骨だけになるようです。

生き返ってもあんまりかわんないけども!




























どこへ行けばいいんだろう。

死体バジリコは悩む。



でも、道に沿って行けば

迷わずどこかには行けそうだ。

親切な立て札が、各地を教えてくれる。

広い世界なんでしょうね。


























ぼやっと進むバジリコは、

雨で滲んだ景色に、

動く何かを発見した。



デカイ何かが飛んでる・・・。

あのカタチはサカナみたい。

いったい何だ。


























追いかけて、追いかけて

更に何かを発見。



サカナ型飛空挺の駅みたい。

螺旋階段を登って行くのか。



























近づくと結構デカイ!

し、人も乗ってた!



ゾンビなバジリコでも、

いつか乗れるのかな。

空の旅ってどんなだろう。

























まだまだ何もしらないこの世界で、

バジリコは何を見て、何を触り、何を感じていくのか。

ちょっと怖いけど、

勢いで突き進もうと思います。いえいっ!
























飛空挺を見送り、

道しるべを辿り、どでかいお城にたどり着いた。



人間達の住むお城だったら・・・。

また襲われるかもしれない。

それでも止まらない好奇心が、バジリコを突き動かしていた。

何かでも、あちこち壊れてるし

廃墟っぽい

なんて思いますけども。























「・・・・・・・・・・・・・・・・。」



うん・・・・・。

























見渡す限り、



廃墟だ

間違いないね。

何もいないわ。
























ドキドキしながら飛び込んだお城なのに、

何もいないなんて!

大勢の人間が荒々しいお出迎えとか、

人間の城にゾンビが侵入して大騒ぎ!

とかそんなのちょっとだけ期待してたのに。

ドラマは無かった。






















諦めきれず、

広場を適当に探索。



頭の無い石像。

不吉じゃ

怪しい雰囲気になってきた。



























石像前を通り過ぎ、更に奥へ進む。

こんなとこに裏道が。



緑の丸い床、

立ち尽くしていると

何とコレはエレベーターで、スゴイ勢いで地下へ。

何だ何だ何だ?!

























地下は広く、

とても賑わっていた。



なるほど!ここが有名な死体の都会、

UnderCtiy

だったのね。

滅んだ人間の城の地下は、アンデットの世界だった。

よくここまで改造したもんです、

地下って所が、死体には落ち着くんでしょうね。

土葬みたいで

あぁ〜落ち着く。
























UnderCtiyにも、

各職業のトレーナーや、銀行とか

色々施設は整ってました。多分。

何せ、死体の都会。



バジリコって、Mageなんですけどね

ここの先生はこんなんでした。

死体じゃないような。

綺麗ね、何か。























んまぁ、ノンビリと。



バジリコらしく、生きていきます。


頑張れ死体の魔法使いバジリコ!









<記録No.3終わり>